つむぎ代表 新田香織 【保育士・防災士(試験満点合格)】
息子が幼稚園に入園してすぐのことでした。
先生から「幼稚園の池に入ってしまうので困っています」と言われ、その後も「椅子から落ちて怪我をしました。病院に一緒に行ってください」「明日の運動会は、たぶん何もできないと思います」といった言葉を受けながら、私と息子の幼稚園生活は始まりました。
落ち込んで泣きながら帰る日は、一度や二度ではありませんでした。
行事のたびに胃が痛くなり、不安で胸がいっぱいになる日々でした。
私には、自閉スペクトラム症と知的障がいのある11歳の息子がいます。
地域の小学校の支援学級に在籍しています。
息子は発語がとてもゆっくりで、1歳半健診の頃から経過観察となり、保健師さんや臨床心理士さんとの面談を重ねてきました。
2歳で小児喘息と診断され、3歳半のときに喘息発作で入院しました。
その際、主治医の先生から発達外来の受診を勧められ、自閉スペクトラム症と知的障がいの診断を受けました。
その日から、障がいのことも療育のことも何も分からなかった私の新しい人生が始まりました。
たくさんの悩みを抱えるお母さんたちと出会い、親身に寄り添ってくださる療育の先生方とも出会いました。
うれしいときも苦しいときも気持ちを分かち合える、かけがえのない仲間ができました。
そして、息子に障がいがあったからこそ出会えた素晴らしい人たちとのご縁が、今の私を支えてくれています。
もし息子に障がいがなければ、私の人生はまったく違うものになっていたと思います。
でも、息子に障がいがあるからこそ、今の私の人生があります。
今度は私が、同じような悩みを抱える保護者の方に寄り添いたい。
そんな思いを込めて、「つむぎ」を設立しました。
時が経ち、つむぎには、保護者や支援者をはじめ、多くの方が集うようになりました。
今では、つむぎは皆さんにとっての大切な居場所のひとつになっています。
参加者の皆さんに書いていただいた「つむぎってどんなところ?」へのメッセージは、私の宝物です。
これからも当事者家族や支援者に寄り添いながら、障がいがあっても安心して暮らしていける、生きやすい社会の実現を目指してまいります。
読売新聞さまの取材記事はこちらです→幸せランチ
代表経歴
会社員、管理職、ホステス、ラウンジ経営、フリーライターなど、さまざまな職業を経験。
2018年よりLINE社の「トークCARE」にてカウンセラーとして活動し、人気ランキング1位を獲得。現在は、つむぎの活動に力を注ぎながら、フリーランスのライターとしても活動している。
